商品の陳列方法

ニューヨークで近所のスーパーで商品の陳列棚の上にまで商品が置いてあり、こんな高いところにまで置いてあって、品数が多いのはいいけど、不親切だなぁと思ったものです。
もしかして、アメリカ人は背が高いから、商品をとるのに困らないのかな、とも考えたりしていました。
ある時、スーパーで知らないおばさんに、私では届かないからあなたとってくれる?と話しかけられました。
よく見れば確かに私より10センチは背が低層な人でした。
私も背伸びをして、棚の上の方の奥にある商品をとってあげました。
私は日本人女性の中では背が高い方で170センチ近くあります。
注意してみていると、アフリカンアメリカンの人たちはかなり背が高い人が多いけども、中南米出身と思われる人たちは意外と背が低い人も多いように感じました。
やっぱり、商品陳列棚の上に商品を積むのは不親切ではないかしら?
しかも、脚立や踏み台みたいなものも見当たらないし、店員さんも少なめですぐに呼べる感じではありません。
これがサービスの差なのかなあ、文化の違いかなと思ったものです。

しかし、日本に帰ってきてから、似たような状況に遭遇しました。

ある洋服屋さんでのことです。
広いスペースにゆったりと商品陳列棚が配置されています。
知らないおばさんに「すみません、あれをとってもらえますか?」と指差した先を見て、確かに商品陳列棚はかなりの高さがあります。
私も背伸びして、指先に挟んでとるような感じでした。
周りを見渡しても、店員さんも見当たらず、脚立や踏み台も見あたりません。

こんなことって以前はなかったと思うんですよね。
商品を陳列するときに絶対脚立にのって並べていると思います。
そしたら、他の人だってとるなら脚立が必要だとわかるはずです。
本当に売る気があるのか、首をかしげてしまいます。
売り場のスペースはゆったりしているので商品陳列棚を増やせばそんなに高いところに置く必要はなかったと思います。
何より同じ種類同じサイズ同じ色が必要以上に置いてあるという印象を受けました。
同じ種類をたくさん、カラーバリエーションをもって陳列すると、美しい、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。
お店に入ったときの印象をよくするための陳列方法だと思います。
でも、商品を手に取りづらいっていうのは購買意欲を削いでしまうのではないか、と思ってしまいました。


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