夏だったと思うのですが、ニューヨークに住んでいたとき、近所のスーパーで主人と買い物をしていたら、背後から聞き慣れた、しかし、ヨンカーズでは一度も聞いたことのない日本語が聞こえてきました。
しかも、声の主は男性。
振り返ってみると、10人ほどの日本人男性がぞろぞろといました。
皆さん30前後でしょうか。
驚きのあまり、私は現地人のフリをして、その場から離れました。
しかし、しばらくするとまた鉢合わせ。
現地駐在の方でしょうか、その方が店の商品や陳列方法などの現地事情を日本から視察にきたと思われる人々に解説しながら、売り場をまわっているようでした。
スーパーの中は異様な雰囲気に。
まず、普段はスペイン語が飛び交い、ちびっ子が走り回っているのに、その日は地元のお客さんたちは見かけない客に様子をうかがうようにしていてとても静か。
店員さんたちもいつもはお客さんや店員さん同士でおしゃべりしているのに、その日はピリピリした感じで無駄話なし。
しばらくすると、日本人男性の集団はレクチャーを終了し、自由行動に。
でも、どうしていいかわからない様子。
まあ、日常品を買ってもしょうがないでしょうし、お菓子にもそれほど興味はないでしょうし、だいたいどれも大量ですから、買ってどうするの?って感じになりますよね。
かといって、写真におさめている人も見かけませんでしたし、そもそも興味をもっている雰囲気があまり感じられなかったような(^^ゞ
どういう観点での海外視察かはわかりませんが、これではあまり収穫がなかったのではないかなぁ、と心配してしまいました。
このスーパーに目をつけたのは
なかなかいいと思うんですけどね。
スーパーとしてお客様の方を向いたサービスを心がけているのが感じられる地元密着型のスーパーだと思います。
品揃え、地産地消の考え方、オーガニック製品の取り扱い、何より価格面での頑張りは本当に助かりました。
おかげさまでニューヨークにしては庶民的な生活ができました。
視察に来られた方々が何か有意義なものを掴んで帰られたことを願わずにはいられません。